高齢者の眼瞼下垂、老け顔の原因になる眼瞼下垂

目は第一印象を左右するパーツです。眼瞼下垂の症状があると、まぶたがたるんで見た目の年齢を実際よりも老けて見せるようになります。
眼瞼下垂の症状は、まぶたが重く開けにくい、肩こり、片頭痛がひどい、眠そうに見える、目つきが悪いと言われるなど様々ありますが「眉毛の下のくぼみが深くなる」「まぶたが垂れる」「目が小さく見える」「おでこ(額)のシワが増える」など、顔に疲れたり老けた印象を与えるようになります。

まぶたにたるみが生じると、顔の印象を老けて見せる原因となります。
眼瞼下垂は無理な姿勢で物を見ようとすることが増えるため、肩こりや腰痛がひどくなることがあります。さらに、頭痛やめまいなど、歯ぎしり、食いしばりの症状を引き起こすことも。特に、上まぶたが下がって目の上端がまぶたに隠れてしまうと、目が小さく見えて余計に「老け顔」の印象を強調してしまいます。

また、眼瞼下垂の症状があると、上まぶたが開けられないため視界が遮られ、視野が狭くなります。視界が狭まると、目を開く時に、無意識におでこ(額)の筋肉を使ってまぶたを持ち上げるようになります。眉間やおでこに余計な力が入り、眉間やおでこ、鼻の付け根にシワが生じやすくなります。
日頃から目を開けるために無意識におでこや眉間に力を入れていると、このクセが習慣化していき、さらにおでこや眉間のシワは深くなり「老け顔」の原因になります。

目元の「まぶたのたるみ」「目の上のくぼみ」は、老けた印象、疲れた印象を与えることがあります。

老け顔のサインになる「まぶたのたるみ・くぼみ目」

眼瞼下垂の症状があるとまぶたを開ける力が弱くなってきます。そのため、無意識におでこ(額)の筋肉を使って眉毛を持ち上げるようになり、眉毛からまつ毛の間の距離が広がってしまい、顔立ちが間延びした老けた印象になります。
眉毛とまつ毛の距離が長いと老け顔になり、短いと若々しい顔に見えます。

眼瞼下垂は、まぶたを持ち上げる筋肉が緩んで、まぶたを十分に開けることができないため、無意識のうちに眉毛を持ち上げて目を開けようとします。そのため、眉毛の下の部分がくぼんで見えるようになります。また、眼瞼挙筋が弱まると、開きが悪くなったまぶたを開けようと眼窩脂肪も一緒に引き上げてしまい脂肪が奥へ後退し、目の上にくぼみが出来て深くなります。

通常、目を大きく開けたときには、黒目はまぶたに隠れていませんが、眼瞼下垂の場合、まぶたが黒目に被さり、視界を妨げることがあります。
まぶたの皮膚がたるんで目にかぶさると、目の縦幅が小さくなって「目が小さい」と感じるようになります。目が小さく見えると目元は老けた印象を与えるようになります。

眼瞼下垂の症状があると、目を見開こうとして無意識におでこ(額)に力を入れて眉毛を上げるため、おでこにシワができるようになります。
目を見開く、眉毛を上げるなど、おでこ(額)の表情筋を動かす表情を続けていると、シワが深く刻まれてしまいます。おでこは面積が広いため、シワができるととても目立ち老けた印象が強くなります。

まぶたが下がることで視野が狭くなると、無意識におでこや眉間に力を入れて眉毛を持ち上げ、目を開こうとしていると、眉間のシワが深く刻まれるようになります。
シワの原因は肌の乾燥や弾力の低下、表情ジワのクセなどがありますが、眼瞼下垂の症状に気が付かずいると、さらに眉間のシワは深くなってしまいます。

40~50代以降になると、目が開きにくくなる眼瞼下垂の症状が気になり、眉間のシワ、おでこのシワが気になるとほうれい線も目立ってきたと感じる方が多くいます。

眼瞼下垂が原因でまぶたがたるんでいると、上眼瞼挙筋と瞼板との結合部分が徐々に緩んでくるため、マッサージやエクササイズなどセルフケアだけで改善するのは難しくなります。逆に適切ではないセルフケアは、まぶたの筋肉や組織を傷つけることがあるため、眼瞼下垂の症状を悪化させる可能性があります。
眼瞼下垂の根本的な改善には手術が必要になるため、早めに専門の医師に相談しましょう。

まぶたのたるみ・くぼみ目は10歳以上も老けて見えますが、眼瞼下垂の手術を行うと、たるんでいたまぶたが開けやすくなり、目がパッチリとするため、「きれいになった」「年齢よりも若々しく見えるようになった」と喜ばれる患者様が多くいます。

70代、80代の高齢の方の場合、ご家族から「まぶたが開いていない様にみえる」「まぶたが下がっている」「いつも眠たそうにみえる」「まぶたが開いていないので心配」と言われる方が多くいます。ご家族に心配されたから来院した方や、ご家族と一緒に来院する方もいます。
当院では診察時にご家族の方も同席して頂き、患者様の眼瞼下垂の自覚症状の確認をし、眼瞼下垂の確認検査、適応する手術方法、メリットとデメリット、術後のダウンタイムなどについて丁寧にご説明いたします。

─ DOCTOR COMMENT ─

立花院長
Q 眼瞼下垂の手術は何年持ちますか?
A 当院で受けた眼瞼下垂症の手術の持続期間は、保険適用の手術で5年から10年、自費診療のスーパー埋没法で5年から10年、自費診療のウルトラパルスCO2レーザー手術で10年から20年が目安です。ただし、10年を超えると、身体は老化が見られるようになります。経年変化には個人差があり、生活環境も大きく影響するため、糸がしっかりしていても固定された組織が衰える可能性があることをご了承ください。
Q 眼瞼下垂は自分で治せますか?
A 眼瞼下垂は自然に治ることはありません。また、まぶたの筋肉は非常に薄いため、過度のマッサージやトレーニングは逆に症状を悪化させる可能性があります。
Q まぶたが下がるのは老化のせいですか?
A 加齢に伴ってまぶたを支える筋肉や腱膜が弱まり、まぶたが下がってくる、目が開きにくい、まぶたが垂れて見えるなど「眼瞼下垂」の症状がでるようになります。これは老化が原因による後天性眼瞼下垂です。眼瞼下垂は60歳以上の高齢者によく見られますが、40代から発症することもあります。
Q 眼瞼下垂の手術は80歳以上でもできますか?
A 眼瞼下垂の手術は、健康状態に問題がなければ年齢による制限はありません。ただし、高血圧や糖尿病、不整脈、脳梗塞、心筋梗塞など既往症のある方は、常用している薬のため手術ができない場合があるので、カウンセリング時におくすり手帳をお持ち頂くようお願いしています。
Q 眼瞼下垂の手術は年齢制限ありますか?
A 眼瞼下垂手術の年齢制限はありません。高齢という理由だけで手術が出来ない訳ではありません。健康であれば手術は可能です。
Q 高齢者の眼瞼下垂の原因はなんですか?
A 加齢に伴ってまぶたを上げる筋肉を支える腱膜が伸びたり、薄くなったりして、上眼瞼挙筋と瞼板との結合部分が徐々に緩んでくる、まぶたの皮膚がたるむ、目の周りの筋肉がゆるむ、などが原因と考えられています。
Q 老人性眼瞼下垂は保険がききますか?
A 眼瞼下垂の保険適用に年齢による制限はありませんが、保険適用となる条件は、まぶたが開けにくいために日常生活に支障があること、まぶたが下がって視野が狭くなっていることなどで眼瞼下垂症と診断されていることです。また、手術の目的が美容目的の場合は保険適用外になります。
Q 年を取るとまぶたが下がるのはなぜですか?
A 加齢とともにまぶたが下がるのは、まぶたを支える筋肉や腱が緩んだり弱くなったりするためです。

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