くっきり刻まれた眉間の深いシワ、その原因とどうしたら治る?

眉間のシワは「老けて見られる」「怒りっぽく見える」「困っているように見える」という印象を与えてしまいます。いつもに怒っているように見えることで、お孫さんに怖がられてしまうというお悩みを抱える方も多くいらっしゃいます。
またストレスを感じている時などは、眉間に力を入れてシワを寄せて寝てしまうことがあります。眠っている間に眉間にシワができると、朝起きた時にシワが深くなってしまいます。

眉間のシワは、眉をひそめ、眉頭の皮膚を顔の中心に引き寄せるために使われる皺眉筋と、鼻の付け根にある筋肉で、眉間の皮膚を下に引っ張る⿐根筋(鼻の付け根の横ジワ)が関係しています。
これらの筋肉が常に緊張していると、眉間のシワがくっきりと刻まれます。

肌の弾力を保つエラスチンやコラーゲンは、加齢や紫外線のダメージによって減少していきます。これらが不足すると、肌は弾力を失い、シワができやすくなります。パソコンやスマホを凝視したり、眉間を寄せるなどの表情の癖が繰り返される事で、眉間に深いシワができるようになります。

「無意識に眉をひそめてしまう」「目を細めて文字を見る」「物をしっかり見ようとして眉間に力を入れる」などの表情の癖で眉間のシワが深くなると言われています。例えば、何かに集中している時や難しいことを考えている時などに、無意識のうちに眉間にシワを寄せたり、パソコンやスマホの長時間使用している時に、眉間にシワを寄せていることがあります。
この眉間のシワは、筋肉が緩めば元に戻りますが、加齢などにより肌のハリや弾力が低下すると、シワが緩まなくなり、肌に刻まれるようになります。

眉間は皮脂が多い部位なので油っぽいイメージですが、皮脂分泌のバランスが崩れやすく、角質の水分保持力が低くいため、乾燥しやすい部位です。
潤いのある肌には、肌の水分と油分のバランスが重要なため、水分不足で肌表面がカサカサになると、シワの原因になります。

「眼瞼下垂」では、筋肉が緩んでまぶたを開ける力が弱くなってきます。そのため、目を開く時に、おでこ(額)の筋肉を使ってまぶたを持ち上げようになります。目を開けることが困難になるため、目を開けるときにおでこ(額)の筋肉が無意識に上がってしまい、眉間やおでこに余計な力が入り、眉間やおでこにシワができやすくなります。
眼瞼下垂の症状に気が付かず、長期間、目を開けるために無理おでこや眉間に力を入れていると、さらに眉間のシワは深くなってしまいます。

鼻の付け根の横ジワも、眉間に力を入れたときに一緒に力が入るためシワができるようになります。

眉間のシワを改善するためには、乾燥を防ぐ保湿ケアや、紫外線対策などのスキンケアを行いましょう。
また、目を細めるクセや眉間に力を入れるクセを意識して直すことや、眉間の筋肉を緩めるマッサージやテープを使用することも有効です。ただし、一度できてしまった眉間のシワをセルフケアだけで根本的に解消することは難しいです。

日々のセルフケアも重要ですが、より早く確実に眉間のシワを改善したい場合は、ボトックス注射やヒアルロン酸注入がおすすめです。眉間にできた「表情ジワ」の動きを抑えるにはボトックス注射が、深く刻まれた眉間のシワにはヒアルロン酸注入による治療がおすすめです。

眉間のシワにボトックスを注射すると、3日から7日程度で効果を実感することができます。効果の持続期間は個人差がありますが、3ヶ月から6ヶ月程度です。また、ダウンタイムがほとんどないこともメリットです。
ただし、ボトックス注射にはデメリットもあります。注入量や注射部位が適切でないと、「表情に違和感が出る」、医師の技術によって「効果や仕上がりに差が出やすい」「継続する必要性がある」などがあります。

ボトックス注射には筋肉の働きを緩める作用があります。特に眉間や目元・おでこなどに生じる表情ジワの改善に効果を発揮します。ヒアルロン酸注入は、皮膚の内側からハリやボリュームを与えてシワを目立たなくします。表情の変化によってできるシワではなく、表情を動かさない時でもできるほうれい線、ゴルゴライン、目の下のクマ、深く刻まれたシワの改善に有効です。
シワは患者様ごとに症状や原因が違います。正確にシワや肌の状態、原因を診断するために、カウンセリングで医師に相談しましょう。

眉間のシワを改善する方法として、ボトックス注射と深いシワを改善するスーパーコラーゲン注射、ヒアルロン酸注入があります。
スーパーコラーゲン注射やヒアルロン酸注入にはシワを埋める効果がありますが、眉間の筋肉は強いため表情筋の動きを抑えることはできません。スーパーコラーゲン注射とボトックス注射を併用することで、シワを埋めるだけでなく、筋肉の動きも制御できるため、より長期的な改善が期待できます。

ボトックスを皺眉筋、鼻根筋に注射することで筋肉の収縮が抑制されシワができにくくなります。深いシワは皮膚に折りジワが付いていることが多く、ボトックスのみでは改善は難しい場合があります。
表情に関係なく常にシワがある方、眉間に深いシワがある方には、ヒアルロン酸注入やスーパーコラーゲン注射がおすすめです。
スーパーコラーゲン注射は、既にボトックスを受けたことがあり「ボトックスを辞めたい」「眉やまぶたが重くなるのでボトックス以外の治療を受けたい」「持続期間が長い治療を受けたい」という方におすすめです。

─ DOCTOR COMMENT ─

立花院長
Q 眉間にシワが寄る原因は何ですか?
A 眉間のシワの原因は一つではありません。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の減少による「肌の弾力性の低下」、水分不足による「肌の乾燥」によって眉間にシワができるようになります。また、加齢に伴って肌のハリも低下します。これらの影響で、眉間にシワができやすくなります。さらに、眉間にシワを寄せる表情が繰り返されると、シワが定着して深くなってしまいます。
Q 眉間にできる縦ジワの原因を教えてください。
A 眉間にできる縦ジワは鼻根部から両眉の内側周辺にある表情筋「皺眉筋(しゅうびきん)」が収縮し、眉毛同士が内側に引き寄せられると、眉間に縦ジワが生じます。
Q 眉間のシワのボトックス注射の費用を教えてください。
A 当院で眉間のシワのボトックス注射の費用は1回50,000円(税込55,000円)です。
Q 眉間のシワのボトックス注射は何ヶ月おきに注射が必要ですか?
A ボトックスの効果は約3か月~6ヶ月持続します。効果がなくなる前に定期的にボトックスを打つことでシワが出来にくくなり、ボトックスの効果も持続しやすくなる可能性があります。
Q 眉間ボトックス注射の効き目はいつから現れますか?
A 眉間にボトックスの注射をしてから2~3日で効果が現れはじめ、その後2週間ほどで安定した状態になります。3~6ヶ月ほど効果が持続しますが、効果を維持したい方は、定期的に施術を受けることをお勧めします。
Q 眉間ボトックス注射の失敗例を教えてください。
A 眉眉間ボトックス注射の失敗例には、まぶたが重くなった、目が開きにくくなった、額が重く感じるようになった、視野が狭くなった、眉毛がつり上がった、二重の幅が狭くなったなどの症状が出ることがあります。
特「隠れ眼瞼下垂」の症状があると、目を開けるために無意識におでこ(額)に力を入れて眉毛を上げていたため、特にまぶたが重い、目が小さくなったと感じるようになります。
Q 眼瞼下垂になると眉毛が上がるようになるのはどうしてですか?
A 眼瞼下垂になると、上手くまぶたを引き上げることができなくなり、目が開きにくくなります。そのため、まぶたを開く時に無意識におでこ(額)の筋肉を使って眉毛を上げるようになるため、眉毛の位置が上がるようになります。
Q 眉間のシワをボトックス以外で治す方法はありますか?
A 眉間のシワを改善する方法はボトックス注射以外では、レーザー治療やヒアルロン酸、スーパーコラーゲン注射があります。
ヒアルロン酸やスーパーコラーゲン注射では、シワの溝を注入製剤で埋めることで、シワを目立たなくする効果が期待できます。
Q 眼瞼下垂になると眉間にシワができやすいですか?
A 眼瞼下垂になると、まぶたを開く力が弱くなるため、おでこに力を入れて眉を上げてまぶたを開ようになります。
目を開ける際に無意識におでこ(額)の筋肉を使うため、眉間やおでこに余分な力がかかり、眉間やおでこにシワができやすくなります。

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